
ルクレティアの自害
作品情報
ストーリー
このルクレティアは等身大で、高さ2メートル近い立像の裸婦である。そしてその歴史の長いあいだ、彼女は別の一枚を隠す役目を負っていた。クラーナハ作品の研究データベース「クラーナハ・デジタル・アーカイヴ」によれば、この板絵は17世紀にはすでに上から塗り直され、バイエルン選帝侯マクシミリアン1世の美術品陳列室で、アルブレヒト・デューラーの描いた裸のルクレティアの前に掛けられて、それを覆い隠していた。同じ17世紀には、クラーナハ自身のものではない「1524」という年記も書き加えられた。塗り直しと偽の年記は1919年に取り除かれ、そのため美術館は現在、制作年を1524年から1530年の間と幅をもたせて示している。美術館は、物語の背後にある脅しにも触れている。王の息子セクストゥス・タルクィニウスはルクレティアに、拒めばおまえを殺し、殺した奴隷をその亡骸の傍らに横たえて、姦通した女として記憶させてやると告げたのだった。




