抜歯屋

抜歯屋


作品情報

アーティスト
ヤン・ステーン
制作年
1651
技法
カンヴァスに油彩
種類
絵画
寸法
32.5 × 26 cm

ストーリー

この小さなカンヴァスには1651年という年記が描き込まれています。ヤン・ステーンは作品に年記をほとんど入れなかった画家なので、この一枚は、研究者が彼の作品全体を年代順に並べるときの数少ない拠り所になっています。当時の彼は、まだ画家として歩き出したばかりでした。一方でこの主題は、生涯を通じて繰り返し描いたものです。旅回りのいかさま医者が、人のよい田舎の人びとに治療を請け合う場面です。ここでは抜歯屋が若い患者の歯に取りかかり、まわりには野次馬が押し寄せています。この頃すでにステーンはごく細い筆で描く腕を持っていましたが、その丁寧さを注いだのは数か所だけでした。ひとつは中央の患者の顔。もうひとつはテーブルに広げられた紙、封印のついたいかさま医者の免状で、自分の腕は確かだと皆に信じさせるための小道具です。1763年、この絵はハーグの競売で、まだ若いオラニエ公ウィレム5世のために160ギルダーで買われました。所蔵はマウリッツハイス美術館で、公が1774年に来訪者へ公開した絵画室、ウィレム5世ギャラリーに掛けられています。

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