
Gerrit Dou · PD
若い母親
作品情報
ストーリー
完成から二年後の1660年、この絵は外交の道具になった。オランダ連邦議会は、亡命の一時期をハーグで過ごして帰国したばかりのイングランド王チャールズ2世に、いわゆる「ダッチ・ギフト」の一部としてこれを贈った。王はいたく気に入り、ヘリット・ダウに宮廷画家の地位を持ちかけたが、ダウはこれを断った。ダウはライデンの精密画家、ファインスヒルダーの一人で、極細の筆を使う。籠の中の針仕事、揺りかごの子、カーテンのひだの一つひとつが緻密に描き込まれている。署名は窓の色ガラスのなかにそっと隠され、年記も添えられている。この絵のために、議会は当時としては破格の4000ギルダーを画家に支払った。




