
Murillo, Bartolomé Estéban (1617 - 1682) – Artist Details on Google Art Project · PD
三人の少年
作品情報
ストーリー
ロンドンのダリッジ美術館は、この絵で立っている少年を、アフリカ系の水売りと見ている。奴隷の身であったか、解放された身であったかのどちらかだという。17世紀のセビーリャでは、通りで水を売るのはごくありふれた商売で、奴隷制も広く行われていた。少年は茶色の短い上着に紐で結ぶ丈夫な靴という、三人の中でいちばんましな身なりで、肩には大きな素焼きの壺をかついでいる。足元の小さな水差しに水を注いだばかりなのだろう。差し出した手は、代金か、パイの一切れを求めている。19世紀には、この絵は「哀れな黒人の少年」と呼ばれ、その題は彼を物乞いに見立てていた。裸足で破れたシャツを着ているのは、座っている二人のほうである。右の少年はパイを手で覆い、左の少年はこちらに向かってにやりと笑いながら、水売りのポケットに手を入れて小銭を探っている。




