
Nicolas Poussin · PD
嫉妬と不和の攻撃から真実を守る時間
作品情報
ストーリー
空を飛ぶ幼子が手にしているのは、「時」の持ち物である大鎌と、自分の尾をかむ蛇ウロボロスだ。翼をもつ老人の姿の「時」は、裸の「真理」を抱えて空へ運び上げる。下では左の「不和」が短剣と松明を持ち、右の「嫉妬」は蛇の髪をしている。プッサンがこの円形画を描いたのは1641年で、ルイ13世の宰相リシュリュー枢機卿が、パリの邸宅パレ・カルディナル、現在のパレ・ロワイヤルの大執務室の天井のために注文したものだ。ルーヴル美術館は、リシュリューの業績を敵から守る政治的寓意と解釈している。同じ年の7月には、王族のソワソン伯が枢機卿に反旗を翻し、ラ・マルフェの戦いで命を落としていた。直径は三メートル近くあり、もとは四つ葉形だった輪郭は、1957年の裏打ちの際に今の円形になった。




