聖母子

聖母子


作品情報

アーティスト
作者不詳
制作年
1535
技法
油彩

ストーリー

この《聖母子》は、ピーテル・クック・ファン・アールストの下絵にもとづいています。クックは1530年代のアントワープ美術界でもっとも多忙な人物のひとりで、大きな工房を営み、タペストリーやステンドグラスを手がけ、イタリアの建築書をオランダ語に訳し、やがて皇帝カール5世の宮廷画家になりました。このような優しい半身の聖母像こそ、彼の工房が数多く送り出していたものです。当時のアントワープは信心のための絵の工場のように働き、好まれた同じ図柄を、街の買い手のためにも輸出のためにも繰り返し描きました。1535年ごろにこの板絵を描いた人物は、自ら新しい構図を生み出すのではなく、実績のあるクックの型に従いました。それが、この作品が今日まで残った理由の一つでもあります。作品は今バーゼルにあり、高さ半メートル余りの木の板に油彩で描かれています。

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