トビアとサラの婚礼の夜

トビアとサラの婚礼の夜


作品情報

制作年
1611
技法
油彩、板
種類
絵画
寸法
41.2 × 57.8 cm

ストーリー

サラは七度結婚し、夫たちはみな婚礼の夜に悪魔アスモダイに殺されていた。旧約聖書続編のトビト記はそう語る。若いトビアは、姿を変えて旅に同行していた大天使ラファエルに導かれ、それでもサラを妻に迎え、天使の教えに従った。旅の途中で捕らえた大きな魚の心臓と肝臓を焼くと、その煙で悪魔は逃げ去ったという。

ラストマンが描いたのはその夜の場面だ。トビアは火鉢の前にひざまずき、サラは寝台から不安げに見守り、頭上ではラファエルが悪魔と組み合っている。板には署名と1611年の年記がある。

カルヴァン派のアムステルダムで、トビト記の立場は微妙だった。プロテスタントはこれを正典の外にある外典とみなし、1637年に出たオランダの公認聖書も、正典とは切り離し、読者への警告を添えて収めることになる。それでも画家と買い手はこの物語を好んだ。この絵がその後の長い年月をどこで過ごしたかはわかっていない。1962年に美術館へ売ったロンドンの画商マーガレット・ドレイは、非常に良い個人コレクションから出たとだけ聞かされ、誰のものかを何度尋ねても答えはなかった。

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