
Johannes Vermeer · PD
リュートを持つ女
作品情報
ストーリー
デルフトのフェルメールが描く室内には、たいてい一人の女性と、窓から差し込む静かな光がある。この《リュートを調弦する女》もそうだ。若い女が机の前に腰かけ、リュートの糸を合わせながら、窓の外へ目を向けている。誰かの訪れを待っているようにも見える。耳には真珠が光り、手前は影に沈んで、光は彼女の顔と楽器のあたりにだけ集まる。背後の壁にはヨーロッパの地図が掛かり、フェルメールが好んで絵に描き込んだ品のひとつだ。この絵は長い歳月のあいだに絵具の表面がすり減ってしまい、フェルメールの他の作品ほど鮮明には残っていない。




