
火の寓意
作品情報
ストーリー
これはフランチェスコ・アルバーニがサヴォイア家の枢機卿マウリツィオのために描いた四枚の円形画のひとつで、いずれも直径約1.8メートルある。マウリツィオはカルロ・エマヌエーレ1世公の年若い息子である。枢機卿は、アルバーニがローマで枢機卿シピオーネ・ボルゲーゼのために描いたヴィーナスとディアナの愛を主題とする円形画に感心し、1625年、自分のために四大元素の連作を注文した。
「火」でアルバーニは、仕事場と神話を一枚に組み合わせた。手前ではキューピッドたちが、左に横たわるウルカヌスの鍛冶場で矢を作り、空ではヴィーナスが車に乗って燃える松明を配っている。右には、すでに愛の矢に胸を射抜かれたセメレが横たわり、その上にユピテルが雷を握って浮かんでいる。オウィディウスの物語では、彼女はユピテルに本当の姿を見せてほしいと願い、その炎に焼き尽くされた。




