
Joseph Wright of Derby · PD
空気ポンプの中の鳥の実験
作品情報
ストーリー
18世紀の半ば、イギリスの町々では、旅回りの科学者が客間で実験を見せる興行が流行っていた。ライトが描いたのはその一場面だ。ガラス球に白い鳥を入れ、ポンプで空気を抜いていく。真空では生き物が死ぬことを、目の前で証明してみせる実演だ。ろうそく一本の光が、身を乗り出す者、目をそむける少女、平然と時計を見る老人の顔を照らし分ける。宗教画で使われてきた劇的な明暗を、教会ではなく科学の卓上に持ち込んだところが新しい。鳥が生き延びるかどうかは、実験者の指がつまむ栓ひとつにかかっている。




