
Joseph Wright of Derby · PD
ロミオとジュリエット:墓の場面
作品情報
ストーリー
1790年前後、ロンドンではシェイクスピアの名場面を絵にする熱が高まり、多くの画家がそれに応えていた。ジョゼフ・ライト・オブ・ダービーもその一人である。彼は、隠した一つの光源で暗い場面を照らし出す絵を得意としていた。ろうそくや炉の火に浮かぶ人物、あるいは科学実験の一瞬を、産業がおこりつつあった地方都市ダービーで描き続けた画家である。ここで選んだのは『ロミオとジュリエット』の最後、墓所の場面だ。毒をあおったロミオが横たわるかたわらで、仮死から覚めたジュリエットが半身を起こす。あたりは一つの明かりだけに照らされ、闇との境で二人の白い肌が際立つ。ジュリエットのすぐ手前には、彼女がまもなく手にする短剣が置かれている。




