
Joseph Wright of Derby · PD
囚われの王
作品情報
ストーリー
ジョゼフ・ライトは、ろうそくや炉の炎に照らされた場面を描くことにかけて、18世紀イギリスで並ぶ者のない画家だった。これはその彼が1772年ごろに描いた油彩の下絵である。牢につながれた王とは、12世紀の十字軍の指導者ギー・ド・リュジニャン。1187年、彼はヒッティーンの戦いでサラディン率いる軍に大敗し、捕虜となった。今は失われた本画のための習作で、暗い牢の中、うなだれる王の姿にだけ、乏しい光が当たっている。ライトの関心は物語よりも、闇にひとすじ差し込む光そのものにあった。




