
Peter Paul Rubens · PD
十字架を担うキリスト
作品情報
ストーリー
ルーベンスはイタリアで八年を過ごし、ヴェネツィアでティツィアーノを、ローマでカラヴァッジョを学び、1608年、そのすべてを携えてアントウェルペンへ帰った。数年のうちに彼は町でもっとも引く手あまたの画家となり、スペイン総督の宮廷画家として、市内の教会のための大きな十字架の祭壇画に取りかかっていた。この小さな樫の板絵も、まさにその時期のものである。ゴルゴタへの道で十字架の重みに崩れ落ちるキリストを描き、キレネのシモンが荷を代わろうと歩み寄り、群衆のなかにヴェロニカが立つ。高さわずか半メートルほどの板の上に、ルーベンスはイタリアから持ち帰った張りつめた肉体と深い影を凝縮している。この作品は1966年にワルシャワ国立美術館に収められた。




