
Peter Paul Rubens · PD
キリストの埋葬
作品情報
ストーリー
ルーベンスはイタリアで八年を過ごし、1608年にアントウェルペンへ帰った。オランダとの十二年間の休戦が始まるところだった。宗教戦争で空になり、傷んでいた教会が次々に整え直され、町の画家たちには何年分もの祭壇画の注文があった。この板絵は1615年ごろ、そうした祭壇のひとつのために作られている。ただしその祭壇は、結局建てられなかったらしい。背後にあるのはカラヴァッジョの《キリストの埋葬》で、1603年ごろローマのキエザ・ヌオーヴァのために描かれた絵である。ルーベンスは現地でそれを研究し、帰国してから模写もしている。遺体を墓へ下ろす、身をよじる人物たちの組み立てをそのまま引き取り、光と色を変えた。高さは80センチ余りあって、構図を練るための油彩習作としては、かなり大きな部類に入る。




