
Anthony van Dyck · PD
騎馬のジョヴァンニ・パオロ・バルビ
作品情報
ストーリー
1974年にこの騎馬像が売却され、洗浄されたとき、絵具の下からもう一人の顔が現れた。それまで馬上にいたのはフランチェスコ・マリア・バルビで、シモーネ・デ・ボヴィスという画家に頼み、他人の身体の上へ自分の顔を描かせていた。その下にいたのが、もともとこの肖像を注文したジョヴァンニ・パオロ・バルビである。
バルビはジェノヴァの銀行家の一族に生まれ、アンソニー・ヴァン・ダイクがジェノヴァで働いた歳月の終わり近く、20歳ほどでこの馬上の姿を描かせた。1648年、彼はフランス軍を夜のうちにサルツァーノ側の城壁から市内へ引き入れる計画の中心にいた。仲間の一人が書類を政府に売り、バルビは逃れた。共和国は欠席のまま死刑を宣告し、財産を没収し、子どもたちを追放し、7月には彼の肖像を刷った手配書に懸賞金をつけた。
翌1649年、兄バルトロメオの遺産目録には、この絵が「ここに掛けておくにふさわしくない」として一族の屋敷から運び出された、と記されている。




