
聖家族
作品情報
ストーリー
アンドレアは幼子を描く前に、まず黒チョークで素描しました。その紙はいまパリのフォンダシオン・クストディアにあります。素描の幼子は少しすねたような顔で、右手を母の胸に置いています。左腕は二度描かれていて、一度は顔のほうへ曲げ、もう一度は体に沿ってだらりと下ろしています。絵のなかでは幼子が母の膝に座り、年老いたヨセフが少し奥から見守っています。この板絵は1525年か1526年頃、フィレンツェ郊外ロヴェッツァーノにあるフィレンツェ人ザノービ・ブラッチの別荘の礼拝堂のために描かれ、ヴァザーリもそこにあったと記しています。ブラッチがアンドレアに短い間に頼んだ二枚目の絵で、一枚目は今もピッティ宮殿にあり、一族の名で呼ばれる聖母子です。1580年にサルヴィアーティ家の手に渡り、1667年にローマへ、のちにコロンナ家のコレクションに入り、19世紀にはバルベリーニ家に移りました。イタリア国家が買い上げたのは1935年です。




