
Sailko · CC-BY-3.0
ヤギのいる風景
作品情報
ストーリー
岩山の上の町、木々の茂る谷、滝、そして手前でヤギのそばに休む人物。いかにもイタリアの風景ですが、ヴァトーは一度もイタリアへ行っていません。1716年ごろ、彼はティツィアーノやその追随者ドメニコ・カンパニョーラなど、16世紀ヴェネツィアの風景素描を研究し、模写していました。当時のパリの収集家たちはそうした素描を数多く持っていたのです。丘の上の集落、流れ落ちる水、農民の姿はそこから借りたもので、ここでは温かく自由な筆でまとめられています。純粋な風景画はヴァトーには珍しく、この板絵は高さわずか26センチです。1778年に画家シャルル・ナトワールのコレクションとともに売りに出された絵だと考えられています。1937年、アメリカの画家ウォルター・ゲイの未亡人からルーヴルに贈られました。




