イサクとリベカの結婚のある風景(『水車小屋』)
作品情報
ストーリー
何の場面か誰にも迷わせないように、クロードは画面中央の切り株に主題を書き込みました。創世記の「イサクとリベカの婚礼」です。婚礼は村祭りのようで、ひと組の男女がタンバリンを手に踊り、客たちは草の上でくつろいでいます。残りはすべて風景が占め、ローマ近郊の田園に想を得た架空の湖、小川を渡る牛の群れ、水車小屋、遠くの町が広がっています。同じ構図によるクロードの別の作品がローマのドーリア・パンフィーリ美術館にあり、そちらには銘文がなく、昔から単に「水車小屋」と呼ばれてきました。そのあだ名が、ロンドンのこのカンヴァスにも付いたのです。水車小屋の脇の円塔は、別の種類の署名といえます。注文主ブイヨン公の家名ラ・トゥール・ドーヴェルニュ、つまりオーヴェルニュの塔を示す紋章なのです。




