
ポッピの祭壇画:栄光の聖母と聖人たち
作品情報
ストーリー
画面の中ほど、聖カタリナが手にする車輪に、1540という年記が描かれています。この年であるはずがありません。アンドレアはフィレンツェ包囲のあとに広がった疫病で1530年に亡くなっており、この祭壇画は未完のまま残された仕事でした。注文主はカゼンティーノの町ポッピにあるヴァッロンブローザ会のサン・フェデーレ修道院で、精算は1531年に未亡人ルクレツィア・デル・フェーデとのあいだで行われています。仕上げを任されたのは、モルガンテと呼ばれた画家ヴィンチェンツォ・ボニッリでした。1986年の修復調査では、彼が加えたのは最後の細部にとどまることが確かめられており、車輪の年記も彼の手によるものと見られています。絵は1818年、ロレーヌ家の大公フェルディナンド3世が買い上げるまで、ポッピにありました。




