
Anthony van Dyck · PD
息子を伴う紳士の肖像
作品情報
ストーリー
父親を見上げる長い服の子どもは、息子です。1628年頃のアントウェルペンでは、幼い男の子も姉妹と同じようにスカート姿で育てられました。ルイ14世の首席画家シャルル・ル・ブランは1683年の目録でこの子を男の子と正しく記しましたが、19世紀のある目録は女の子と取り違えています。黒い服に大きなひだ襟をつけた父親を描いたこのカンヴァスは高さ二メートルを超え、一対の肖像画の片方です。もう一枚では、椅子に座った妻が娘と並んでいます。夫婦の対の肖像では、夫が見る人から見て左側の上座に置かれ、妻は右から夫のほうを向くのが慣例でした。ヴァン・ダイクはこの左右を入れ替えました。そして妻が座っているのに対して、夫は一歩前へ踏み出すように見えます。




