
Anthony van Dyck · PD
赤いスカーフを身につけた甲冑姿の男性の肖像
作品情報
ストーリー
1625年の春、3万ほどのフランス・サヴォイア連合軍がジェノヴァ共和国の領内に入り、都市に迫りました。4月の末にスペインの艦隊が港に達し、包囲はやがて解かれます。ヴァン・ダイクはその数年をイタリアで過ごし、主にジェノヴァの一族のために絵を描いていました。ドレスデンはこの半身像を1625年から1627年ごろとしています。
描かれた男が誰なのかは記録にありません。甲冑は黒く磨き上げられ、赤い帯は高い地位を示しますが、紋章も銘も画面にはありません。この時代の肖像画の甲冑は軍歴の証明にはならず、その姿が与える威厳のために身に着けることもありました。
画布は縦90センチ、横70センチ。ドレスデンの目録が1765年に印刷された時点で、すでにザクセン選帝侯の絵画館にありました。




