
Frans Hals · PD
ヤコブス・ザッフィウスの肖像
作品情報
ストーリー
フランス・ハルスがこの絵に年記を入れた1611年、ネーデルラント北部はカトリックのスペインとのもろい休戦に入って二年目で、ハールレムはとうにプロテスタントの町になっていた。ここに描かれた老人は、敗れた側の人だった。ヤコブス・ザフィウスは、当時すでにプロテスタントの手に渡っていたハールレムの聖バフォ教会で、最後のカトリックの司祭長をつとめた人物であり、駆け出しの画家の前に座ったとき77歳ほどだった。これはハルスの現存する最も古い年記入りの作品だが、筆づかいから帰属を疑う研究者もいる。今日まで残るのは断片にすぎない。ヤン・ファン・デ・フェルデが1630年に制作した版画には、ハルスが当初描いた絵の全体が写されている。頭蓋骨に片手を置いて座る、ザフィウスの姿である。




