
Giovanni Battista Tiepolo · PD
アウレリアヌス帝の前のゼノビア女王
作品情報
ストーリー
ゼノビアは262年から272年まで、ローマの圧力に抗してパルミラを保ち、最後にアウレリアヌス帝に敗れて捕らわれた。幅五メートルのこの画布が描くのは、まさにその場面である。ティエポロは女王の生涯の場面をひと続きの連作にして、ヴェネツィアのゼノビオ宮の広間のために描いた。注文の理由は名前にあった。館の持ち主だった一族はゼノビオといい、語呂合わせによって女王はその祖先ということになったのである。プラド美術館はこの絵を1717年ごろに置く。つまり二十歳を少し過ぎたばかりの画家の手になるもので、館蔵のティエポロのうち制作年の分かるものでは最も早い。マドリードに来たのはずっと後で、経路も変わっている。スペイン国家が画商から買い取ったのは1975年、しかも新収蔵の登録簿には、まったく別の主題「スキピオの自制」として書き込まれていた。




