
Giovanni Battista Tiepolo · PD
リナルドとアスカロンの魔術師
作品情報
ストーリー
盾に刻まれているのは、若い騎士リナルドの祖先たちの武勲です。トルクァート・タッソの叙事詩『エルサレム解放』では、魔女アルミーダの島を離れたリナルドを、アスカロンの老魔術師が海辺で迎え、この盾を見せて奮い立たせます。祖先とされたのは、タッソが仕えたフェラーラの君主エステ家でした。ティエポロは1742年から1745年ごろ、ヴェネツィアでリナルドの物語を四点の大作に描き、これはその最後の場面です。おそらくサン・ポーロ地区のコルネール家の館のために描かれたもので、ヴェネツィア貴族の一家にとっては、騎士が義務に立ち返る姿が手本とされました。老人は細い杖で盾を指し、リナルドの背後の岸辺には、彼を運んできた舟がまだ止まっています。四点はのちにアメリカの実業家ジェームズ・ディーリングの手に渡り、1925年に遺贈によってシカゴ美術館に入りました。




