
Ivan Aivazovsky · PD
黒海
作品情報
ストーリー
1881年、アイヴァゾフスキーはすでに六十を超え、海を幾千回となく描いてきていた。正式な題名は、嵐がまさに立ち上がり始めたところだと告げている。画面にはほとんど水と空しかない。灰緑色の波が幾重にも見る者へと押し寄せ、その上には晴れ間の差しはじめた重い雲の帯が広がり、水平線のかなたに小さな船が一隻だけ見える。彼はクリミアのフェオドシヤの海辺に育ち、実景を前にせず記憶だけで海を描いた。画家クラムスコイはこの絵を、自分の知るもっとも壮大な作品のひとつだと評した。




