
Joseph Wright of Derby · PD
囚人
作品情報
ストーリー
1770年代、ジョゼフ・ライトはイタリアを旅し、ローマでシスティーナ礼拝堂の床に寝転んでミケランジェロを写した。帰国後に描いたこの《囚われ人》は、スターンの小説『センチメンタル・ジャーニー』の一場面に着想を得ている。旅人が、パスポートを失えばバスティーユに囚われる身をふと想像する、その幻の囚人だ。石牢に鎖でつながれ、うなだれる男の姿勢は、ライトが写したミケランジェロの《アダム》から来ている。窓の高みから差す一筋の光だけが、暗い独房を照らしている。




