
Giotto · PD
キリストの磔刑
作品情報
ストーリー
半メートルほどの小さな金地の板絵で、1315年ごろにテンペラで描かれた。ちょうどジョットがイタリアの絵画を変えつつあった時期で、人物には重みと厚みが与えられ、十字架の下には生身の人間らしいしぐさの人々が立つ。長らくこの板はジョット自身の作とされてきた。ベルリンに来たとき、美術史家ヴィルヘルム・フォン・ボーデが彼の作品として認めさせたのである。異を唱える者もいた。1948年のロベルト・ロンギや、ストラスブールに残る対になる《磔刑》と結びつけて、ジョットに近い追随者の手とみる研究者たちだ。美術館はいまもジョットの名で所蔵し、議論は続いている。金地に目をとめてほしい。風景はなく、場面と金箔の光だけがある。




