
© José Luiz Bernardes Ribeiro · CC-BY-SA-4.0
キリストの衣を剥ぐ
作品情報
ストーリー
画面の中央で、深紅の衣をまとったキリストが片手を胸に当て、天を仰いでいます。そのまわりに人々が押し寄せ、緑の服の男がすでに衣をつかみ、黒い甲冑の騎士がすぐ横に立っています。左下には三人のマリアがいて、マグダラのマリアは黄金色の衣で背を向けています。右下では職人が十字架の木に穴をあけ、キリストの足元には小石が転がっています。
この構図のもとは、エル・グレコが1577年から1579年にかけてトレド大聖堂の聖具室のために描いた大きな祭壇画「聖衣剥奪」です。ミュンヘンの作品はそれより後に描かれた小型の再制作で、画家自身の手に工房が加わったものとされています。アメリカの研究者は、この構図の作品を19点数えています。
1909年、バイエルン州立絵画コレクションの館長フーゴー・フォン・チューディがパリの画商から購入しました。1911年6月から翌年1月までは、アルテ・ピナコテークのスペイン展示室で、ハンガリーの収集家マルツェル・フォン・ネメシュが所蔵するエル・グレコ八点と並んで展示されています。1912年には、画家のカンディンスキーとフランツ・マルクがミュンヘンで編んだ年鑑『青騎士』にも、エル・グレコの作品が載りました。





