
金を量る男
作品情報
ストーリー
1720年、パリ中がスコットランド人の財政家ジョン・ローのミシシッピ会社の株に熱狂していたころ、サヴォイア家のカリニャン公ヴィクトル=アメデは、パリの邸宅オテル・ド・ソワソンの庭を株の取引所にした。バブルはその年のうちにはじけた。公はその後も身の丈を越えた暮らしを続け、1741年に多額の借金を残して世を去った。ルイ15世は遺族から絵画を買い取り、この小さな板絵もそのひとつだった。
眼鏡を鼻にかけた老人が、小さな天秤を持ち上げながら硬貨を指先でつまむ。そばには金袋と、赤い封蝋のついた書類がある。ダウは1664年の年記とともに署名した。こうした主題は強欲への定番のほのめかしで、1754年の王室目録はこれを単に「眼鏡の男」と記している。
1775年、この絵はウィレム・ファン・ミーリスの絵二点とともに王室コレクションから盗まれた。1785年までには戻っており、買い戻されたのかもしれない。その年の目録では、ウィレムの父フランス・ファン・ミーリスの作とされていた。




