
Artemisia Gentileschi · PD
眠る幼児キリスト
作品情報
ストーリー
アルテミジア・ジェンティレスキは1630年にナポリへ移り、その一年ほどのちに、絵葉書より少し大きい程度の銅板にこれを描いた。署名は子どもの背後に描かれた壁の上にあり、自分の名前と一緒に場所も書き込んだ略記になっている。Arte. GentilescA, fecit Napo。ナポリにて制作、という意味である。
その後の長い年月、この構図は版画を通してしか知られていなかった。ピーテル・デ・ヨーデ(子)が1631年ごろパリで銅版に起こしたとき、眠る子どもの傍らに頭蓋骨を描き加えている。絵のほうにそれはない。作品そのものは2015年にル・マンの遺品競売に姿を現し、2022年にボストンへ入った。
美術館が慎重に書き添えている点がひとつある。古い蒐集目録、いちばん古いもので1698年のものが、赤いクッションに頭をのせた眠る子どもを描いたジェンティレスキの小さな銅板絵を記録している。ここにあるクッションは緑である。




