
嵐
作品情報
ストーリー
フラゴナールがこの絵を描いたのは1759年ごろ、ローマのフランス・アカデミーで給費生として過ごした五年間のことです。主題はささやかな田舎の出来事です。高く荷を積み、風にはためく布をかぶせた荷車が、でこぼこの地面で立ち往生しています。男たちは車輪を押し、ひとりは棒を振り上げ、そのまわりに羊の群れがひしめいています。空のほとんどを暗い嵐雲が覆っています。フランス語の別名「ラ・シャレット・アンブルベ」は、ぬかるみにはまった荷車という意味です。ラ・フォンテーヌのよく知られた寓話も同じ場面から始まり、天に助けを求めた荷車引きは、まず自分で自分を助けよと諭されます。2026年、この絵はローヌ川流域の町ヴァランスへ貸し出され、フラゴナールと友人の画家ユベール・ロベール、そして二人の自然への感性をめぐる展覧会に並びました。




