
© José Luiz Bernardes Ribeiro · PD
若きスペイン貴族
作品情報
ストーリー
この若者が誰なのかはわかっていない。スペイン宮廷の黒っぽい衣装をまとい、右腕を曲げて手を腰に当て、まっすぐこちらを見ている。ベラスケスはこのころ、すでに数年にわたってマドリードでフェリペ4世の宮廷画家を務めていた。1629年に巨匠たちを学ぶためイタリアへ旅立ち、1631年の初めに帰国している。美術館はこの肖像をそのころの作とし、イタリアで描かれたか、帰国直後に描かれたとみている。美術館が注目するのは手と襟の一部で、わずかな的確な筆致で置いたまま、それ以上描き込まれていない。1640年代以降のベラスケスの作品にはっきり現れる、未完成のような仕上げの早い兆しである。




