フィラデルフィア美術館

フィラデルフィア美術館

フィラデルフィア, アメリカ合衆国 · 公式サイト


音声ガイド

ストーリー

たいていの人は、この美術館を階段の下から知る。両腕を頭上に上げて72段をぜんぶ駆け上がるのだ。1976年の映画でロッキー・バルボアがそうしたからで、以来来館者はそれを真似てきた。階段のわきには、それを証すロッキーの青銅像が立つ。彼らが駆け上がっていく先は、ギリシア神殿の形をした建物だ。1928年、ベンジャミン・フランクリン・パークウェイの突き当たりの高台に開館し、その破風は、古代の神殿がそうであったように青と赤と金で彩られている。

内部、武具や移築された時代の部屋を過ぎると、美術史家が訪れる理由のひとつがある。どこよりも大きなマルセル・デュシャンのコレクションだ。デュシャンと個人的に親しかった収集家ウォルターとルイーズ・アレンズバーグが、1950年ごろ、その所蔵品を美術館に遺した。それとともに「階段を降りる裸体」も来た。重なり合う動きの薄片に分解された人物像で、1913年にニューヨークを騒然とさせた作品だ。

わきの小さな部屋には、彼の最後の作品「エタン・ドネ(与えられたもの)」がある。古い木の扉にあいた二つの覗き穴からしか見ることができない。デュシャンは20年をかけてひそかにこれを造り、自分の死後にのみ組み立てるようにと指示を残した。そうして1969年、それはフィラデルフィアへたどり着いた。

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コレクション

89点の作品