
Ilya Repin · PD
後ろ姿の裸体モデル
作品情報
ストーリー
1894年、イリヤ・レーピンは改革されたばかりのサンクトペテルブルク帝国美術アカデミーで、自分の指導する画室を任された。彼が押し通した変革のひとつは、今聞いても驚くほど新しい。女子の生徒にも裸体の実物モデルを写生させたのである。当時のロシアの美術学校は、女性をこの領域からほぼ完全に締め出していた。後ろ姿の女性が暗い布を半ば身にまとうこの大きな習作は、まさに1890年代半ばのその画室から生まれた。仕上げられた絵というより、手と眼を鈍らせないための、実物を前にした写生である。レーピンは五十代に入ったばかりで、名声の絶頂にあった。画布の高さはおよそ1.8メートル。トレチャコフ美術館の壁の前では、モデルはほぼ等身大で立っている。




