
Ilya Repin · PD
制作中のマリヤ・クラヴディエヴナ・テニシェワ公妃の肖像
作品情報
ストーリー
マリヤ・テニシェワは公爵夫人でありながら、自分でエナメル細工を研究し、私財で画塾を開き、スモレンスク近郊の領地タラシキノに芸術家たちを集めた人だった。レーピンは1890年代、彼女が出資したペテルブルクの塾で教えており、二人はよく知る間柄になる。1897年のこの肖像で、彼女は絵具がついてもかまわない暗い色の仕事着を着て、パレットを手に、筆を止めて考え込んでいる。装身具はほとんど描かれていない。同席した画家の回想によれば、レーピンは一日に五時間近く続けて描くことがあったという。彼女がタラシキノに工芸工房を開くのは、それから三年後のことになる。




