
Ilya Repin · PD
外科医ニコライ・イワノヴィチ・ピロゴフの肖像
作品情報
ストーリー
1881年5月、モスクワ大学は外科医ニコライ・ピロゴフの学術活動50年を祝い、ロシア各地から代表団が集まった。ピロゴフは、クリミア戦争のセヴァストポリ包囲戦で砲火の下、負傷兵の手術にあたった人物である。イリヤ・レーピンは、ピロゴフが泊まっていたホテル「ドレスデン」の部屋で、5月24日から26日まで、わずか三回の制作でこの肖像を仕上げた。ほとんど描き直しのない、速い筆の運びである。画面左下には、最初の日の日付が署名とともに今も残っている。同じ祝賀の日々に、同じホテルで医師たちが診察を行い、ピロゴフに悪性腫瘍が見つかった。彼はその年の11月に亡くなった。肖像は翌1882年、モスクワの収集家パーヴェル・トレチャコフの手に渡った。




