
Anthony van Dyck · PD
スザンナと長老たち
作品情報
ストーリー
物語は旧約聖書『ダニエル書』の補遺に由来する。人妻スザンナが庭で水浴みしていると、尊敬を集める2人の長老が迫り、言うことを聞かなければ姦通の罪で訴えると脅す。ヴァン・ダイクが描くのは、そのもっとも恐ろしい瞬間だ。長老の1人は彼女が身を覆う赤い布を引きはがそうとし、もう1人は暗がりから身を乗り出している。すべてが画面の手前に押し出され、彼女にも見る者にも、後ずさりする余地がない。美術館はこの絵を1622年か1623年ごろの作とする。20代前半のヴァン・ダイクがアントウェルペンとルーベンスの工房を離れ、イタリアへ渡ったころで、色彩や、乾いた筆で縞のように置かれた光の反射に、美術館はヴェネツィア絵画の響きを見ている。1806年、デュッセルドルフの画廊とともにミュンヘンへ移された。




