
Didier Descouens · CC-BY-SA-4.0
ロレートの聖なる家の移送
作品情報
ストーリー
1915年10月24日、第一次世界大戦のさなか、オーストリアの飛行機がヴェネツィアの鉄道駅を爆撃しようとして、隣に建つ教会サンタ・マリア・ディ・ナザレ、通称スカルツィ聖堂に命中させた。その爆発は、ティエポロがそこに描いた巨大な天井フレスコを破壊してしまった。この小さな画布は、彼が最初に描いた油彩の下絵、失われた天井のための習作である。それゆえ今日では、そのフレスコがどのような姿だったかを最もよく伝える証言のひとつとなっている。主題は中世の伝説だ。天使たちが聖母の家をナザレからイタリアの町ロレートまで空を運んだと伝えられ、ティエポロはそれを雲間に傾きながら飛ぶ姿で描いている。彼がこれを構想したのは1743年、爆弾が落ちる170年以上も前のことだった。





